素人集団で田んぼの管理に挑戦!〜草取り編〜

1、手植えの田んぼの草取り作業

5月23日、24日に総勢111名での田植え🌾

そして、『田んぼ通年体験コース』の参加者(通称「田んぼチーム」)で、いよいよ田んぼの管理が始まりました!

6月13日に初めての草取り。

この日は、大人5人と幼児さん1人で、一反の3分の1〜半分の草取り完了!

 

それから、みんなで都合を合わせ4回

長谷川夫婦だけでやった草取りも合わせると合計9回ほど

 

一回につき1時間〜程度ですが、7月に入って水面の藻や「オモダカ」という草の大発生があり、抜いても抜いても、二軍三軍が生えてくるというイタチごっこにもなりました。

↑おそらく「オモダカ」。最初はイネ科のような筋状の草。成長とともに矢じり型の葉が出てきて、放っておくとかなり大きくなるので、稲の栄養を奪ってしまうらしい。


2、初期の草取りが超重要!

◆まだ目に見えない草を抜く

草取りといっても、田植え直後1ヶ月くらいは、

泥の中に芽吹き始めた“まだ見えていない草”を、道具や手足でかき回して根付かせないようにするという作業になります。

 

『手押し田車(たぐるま)』なるものを、寺子屋の伸二先生からお借りしたので、稲の合間を押してみます。

たぐるまは、稲と稲の間の通路にソリを滑らせていく感じ。

すると泥の中で歯車のような部分が周り、草を絡め取って抜いてくれる仕様です。

稲にも機械を引っ掛けて抜いてしまいそうな気がするので、恐る恐る…
でも稲の強さを信じて押します。

稲の丈が高くなると、通せなくなるので、この時期大活躍の道具になります。

 

たぐるまのほかは、農具の『三角ホー』『窓ホー』など、面が適度に広く平らなものを使って泥の中を掻き回します。

フォーク状のものは、草にヒットさせるのが難しく、意外と使いにくいとわかりました。

 

泥の上に姿を出している草も、抜いて水に浮かせるか、泥に完全に埋め込みます。

(窒息か、溺死をねらう。笑)

 

今後生えてくるであろう草の芽は、見えないので泥をかき回しても実感が湧きにくく、ちょっと不安が残る作業だったのですが、この作業が後々すごく大切だったとわかります

 


◆早期の草取りが肝!

実は、この初日にやった以降、残りの範囲の作業に取り掛かるのに少し間が空いてしまいました。

長期的に見ると、この早期にやった範囲はずっと大きな草が出てきません。

後回しになってしまった範囲は、ある時を堺にあちらこちらで草が一斉に顔を出し始め、抜く作業がとても大変になってしまったんです。

 

草管理の初期に、『まだ見えていない草』をいかに地上に出てこないようにするかが肝です

 

 

3、田植え時にまっすぐ植えることの重要性

「真っ直ぐに植えないと、管理が難しい」ということは事前に経験者たちから聞いていました。

真っ直ぐじゃないのも、手植えならではの「味」。

だけど、こうした作業を実際にやってみると、間隔が均等でないと、確かにやりにくい。

経験者から聞いた話と、実際にやって見て感じたことが結びついてきます。

 

↓↓“手植え田んぼのベテラン”がおすすめしていた間隔はこちら↓↓

・通路は人が作業しやすく風通しを良くするために幅40センチ

・株間はなるべく10〜15cm間隔(稲の分けつが進むと、ほぼ株間に隙間がなくなります)

※それぞれの管理者の考え方で多少の違いはある

 

特に、株間は隙間が空きすぎると、そこに草が生える余地を与えてしまう。

稲と稲の間に農具を通すのは難しく、結果、手で草を抜いていかなくてはならなくなる。

実際にこの作業は大変でした!

 

今年は一つひとつの試行錯誤が、実体験ならではの濃厚な学びになっていると感じています。

来年はもっと、後々の効率性も考慮して、田植え参加者さんがわかりやすくまっすぐ植えられるよう、工夫したいと思います!

 

4、不安解消に、先輩を訪ねてみました

初めての田んぼの管理。手探り状態で進めています。

インターネットの情報はいくらでもあるけれど、

どの情報を信じて採用するべきか

自分たちの田んぼの状況ではどうするのがベターなのか

「正解」を言ってくれる人はいません。

 

見聞きした情報をもとに、成功する確証がなくても、ひとまずやってみることしかできません。

田んぼによって、その場所の気温や水質、植えているお米の品種など、みんな条件も違うし、毎年気候の変化も大きく全くの予測がつかない近年は、プロの米農家さんだって悩みながら試行錯誤だと言います。

 

漠然とした疑問や不安を聞いてもらうだけでも、きっとこの心細さは幾分か解消されるのでは!と、米作りの先輩にお願いして、田んぼの草取り作業を見学させてもらうことにしました。

5、【先輩の知識】草は厄介者ではなく「田んぼの栄養」

◆先輩の田んぼを見学&質問

「田んぼチーム」で、『土と暮らしの寺子屋』講師としてお世話になっているエコビレッジライフ体験塾の伊藤伸二さんの田んぼを訪ねました。

伸二さんも、「米作り体験」を提供し、有志のお仲間さんたちと田んぼを一緒に管理しています。

草取り作業の途中で、手を止めて私たちの質問に30分も対応してくださいました。

 

貴重な体験に基づく知識がてんこ盛りで、かなり勉強になり、どんどんいろんな疑問も晴らされていきました!


◆お話の主軸は、ここでも「循環」でした

きらくる村の「土と暮らしの寺子屋」では、きらくる村の畑での実践と座学で「循環」をテーマに教えてもらっています。

田んぼも、その時の話とやはり繋がってくるのです。

 

無農薬の田んぼは、無農薬の畑との付き合い方と何ら変わりない。

田んぼに生えてくる草も、「厄介者」として外に捨てるのではなく、貴重な田んぼの栄養源として還元していくということを聞きました。

 

15センチ以上の大きめの草も、伸二さんは抜いて丸めて泥の中に埋めていました。

それが意外だったので、私たちは、そのくらいの大きな草は、まとめて田んぼの外へ捨てていたとお伝えしたら、「それは勿体無い!」と。

 

“草を抜いて、土に埋めるという作業”を、何となく「厄介者を出てこないようにする」という位置付けでやっていた自分を恥じました。笑

 

そうか、ここだって自然農。

というのが、説明を聞いて腑に落ちました。

 


◆埋められた草は決して無駄な死とはならない!

 

埋められた草は田んぼの土を改良し、お米の栄養源になる。

自然農の考え方は、田んぼでもやはり同じく通用するんですよね。

 

きらくる村では、無農薬の畑を始めて5年目となります。

畑の周りで刈った草は、堆肥場で発酵させて、堆肥にしてからまた畑に戻す。

畝の中の草も、その土にとって必要な栄養になると考え、とったらその場に‘置く’。(土に戻す)

という形で、化学肥料に頼らない方法をとってきました。

 

田んぼの中の土(泥)も、有機物の堆積で栄養が豊富になります。

その有機物は、田んぼに生えてくる草だったり、藻であったり、生き物の糞や死骸

そして、田んぼの水は基本的に近くにある川や沼からとります。

だから、その土地の養分が溶け込んだ水と泥が、稲の育つベースになっています。

 

また、自然農の考え方では、虫も敵としません。

害虫と言われる虫にも、役割があると言います。

 

田んぼの生き物や田んぼワールドについては、次の記事で書きたいと思います!