第一村人の今の暮らし

 

きらくる村第一村人の今の暮らし

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こんにちは。

遊暮動学きらくる村第一村びとのかっちんです。

わたしたちは北海道恵庭市で、家族4人で生活しています。
住宅街にある自宅から車で10分ほどの祖父母の時代から続く農地を耕し、夏場は自分たちの食べる分くらいの野菜を作っています。

菜園は初心者ですが自然の力にたくさん頼って、2021年は15種類以上の作物を収穫しました。

 

 

まだまだ自給率は低いけれど、夏はトマトやピーマン、茄子などの夏野菜は買うことはなくなり、米や雑穀、とうもろこし、かぼちゃや豆、芋類などは保管したものを冬に少しずつ食べることもできました。

大豆で味噌も作り、自家製の味をみんなで喜び味わっています。

 

 

 

自宅では、ローエネルギーの暮らしを目指して100Wの太陽光パネル3枚を庭に設置し、基本はポータブル電源で家電を使用しています。

掃除機やスマホの充電、PC、照明、小型のテレビ、洗濯機も問題なく太陽光で使うことができています。

冷蔵庫、オーブンなし。うちの家電事情 – かっちん@子育て主婦 自給自足をめざす (hatenablog.jp)

冷蔵庫や電子レンジなど不必要になった家電を手放し、日中は公共の電気をほとんど使うことがなくなったため、家のブレーカーを落として電子音のない心地よい暮らしが実現できました。

 

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↑ 窓の外に太陽光パネルがあり、室内のポータブル電源に接続されています。

蓄電されたポータブル電源にはコンセントが付いているので、すぐに家電も使えます

 

 

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現在、冷蔵庫のあった場所は手作り調味料の棚になっています

 

 

 

週末の2拠点生活

 

祖父母が農家を退いてからは30年近く放置されていた農地でしたが、私たちが農的暮らしを求め畑のコミュニティを始めてから、井戸を再生させたり休憩所としてプレハブハウスを置いたりして少しずつ人の集まる場所となっていきました。「こうしてみんなが集まってきてくれるのが嬉しい」と、農地を管理してきた義母が話してくれました。

私たちも、おじいちゃんおばあちゃんが、子ども孫たちに残してくれたこの場所は、これからもずっとみんなが幸せでいられるための場所であってほしいと思っています。

いっぱいの笑い声と幸せな足音を聞いた場所は、ぜったい良い土になっていく気がする!

土は生きた微生物さんたちによって作られているから、微生物さんたちが喜べば土は活性化する気がします\(^o^)/

 

 

 

 

環境問題と防災への観点から、公共のライフラインに頼らずとも暮らせる場所にしていきたいという思いが先にありましたが、いまはこのシンプルな足るを知る暮らしが心も身体も心地よいということもわかってきて、「環境のために、未来のために、こんな暮らしにしなきゃ!」という思いよりも「こんな心地よい場所に身を置いていたい」と思うようになりました。

 

 

朝陽とともに目覚めてすぐに広い空を見渡せて、畑の土の香りを吸える。
そんな毎日を目指して第二のおうちである畑のプレハブ小屋を改良していきます。

 

 

 

 

夫はサラリーマンなので、日中はこどもたちとこの自宅からこの場所に通って畑作業や散歩をしに来ては、夜は夫と暮らしの構想を語りあっています。
週末は家族みんなでプレハブに泊まりに来るようになりました。早朝の農村地帯をのんびり散歩して渡り鳥の群れを見にいったり、朝採れの野菜をお味噌汁にして手作りの窯でご飯を炊き、質素でもなんとも豊かな朝ごはんを食べることができました。

 

 

井戸水はまだ十分には使えない状態だけれど、トイレはなくても土にお返しすれば良いし、電気も手軽に自給できる。
プレハブも断熱を施せば北海道の秋も温かく過ごすことができました。

 

お風呂を沸かす熱源、水のろ過と増水工事などまだまだ課題はありますが、キャンプをする程度には十分の場所。

 

 

 

 

最近は、自宅で孵化させた鶏たちが農地にお引越ししたので世話が欠かせず、必然的にプレハブ暮らしの頻度は高くなりそう。。。

 

だけど、私たちは便利快適を知ってしまった生粋の現代っ子。(笑)

世間一般のイメージの、何から何まで自分で作ってしまう田舎暮らしの自給自足はかえって心もからだも疲れてしまううんじゃなか?と、最初からわかっています。

 

自給自足のありかたは、人の数だけある。

この村の考え方に大きな影響を与えているパーマカルチャー研究所の三栗祐己さんは、都会でも自給自足ができると言っています。

 

これからも、『我が家の程よい塩梅の自給自足』を探っていきたいと思っています。