毛布と湯たんぽで米麹を作る

味噌や醤油など、日本なら誰の家にもある発酵調味料。

そんな日本の発酵文化に欠かすことのできない米麹は、種菌と蒸したお米と、保温できるものがあればどこでもできちゃうんですね。

 

こんなシンプルなことだなんて、知らんかったとです。

 

↑味噌作りの時の麹

 

 

発酵が進みやすい温度を一定に保つために、三日間赤ちゃんをお世話するみたいに

 

熱くなりすぎてないか?

 

寒すぎないか?

 

汗かいてないか?

 

乾燥してないか?

 

と、こまめに見てあげる必要があります。

 

 

 

うちは発酵機を持っていないので、

 

お米を蒸したら冷ましつつ手早く種菌をふりかけて、通気性の良い紙袋や布で包んで

 

 

毛布と湯たんぽと段ボール箱で保温します!

 

↑我が家の食卓(ちゃぶ台)のあたりに人間同様に座布団に居座って保温されている麹ちゃん。笑

 

 

子どもたちは、否応なしにこの状況を見ざるを得ないので、麹のお世話のたびに私に呼ばれて麹の香りを嗅ぐことや触ってみることを『強めに』勧められます。(料理用の温度計などで定期的に温度を測り、温度が高いと毛布から出してあげて冷ますなどのお世話が必要)

 

子どもたちにも、この楽しさや感動をわかってもらいたいんです。笑

 

 

子どもたち。。。

呼ばれるたびに、「またぁ!?」と若干めんどくさそうではありますが、

 

麹が活性化してきて自分で発熱し出した頃に触らせると、なんだかんだ「さっきより温かくなってる〜!!」と感動してくれて、私も熱量高めに「すごいよね!すごいよね!麹菌ちゃんのパワー!!」と喜び分かち合っています。

 

そういえば、3日間、自分の腹巻きの中に麹を入れて、寝る時も布団に入れてあげて、発酵させたこともあります。

 

(麹の発酵は38度〜40度くらいで進むので、人肌がちょうど良いというのもこれまた親しみやすく、日本人の暮らしに発酵の文化が根付いてきた理由の一つでもある気がします✨)

 

発酵が進んでくると、麹の甘い香りが腹巻から漂ってくるという、シュールな体験。

 

一緒の布団で寝ている子どもたちは、寝付くときに「なんだかママから甘酒の匂いがしてくるー」と若干引き気味に言ってきます。

 

けどママは最高に幸せで楽しい!笑

 

最初はこちらが麹を温めてあげるのに、そのうちに麹の体温に自分が温められるのです。

 

麹菌が生きていて活動していることを感じられて、どんどん愛着が湧くんですよ!

 

 

こういったことって、面倒と言えば面倒。

 

3日間、あまり長時間出かけられないし、あれもやらなきゃいけないのにとか、買えば早いとか、過りますが

 

この期間は『この子(麹)と向き合うんだ』と腹に決めると、忙しくしているときには見えてこない面白い世界が見えてきます。

 

そうやって目をかけ手をかけてあげると、だんだん麹ちゃんの気持ちがわかってくるような感覚になります。

 

そして、麹がしっかり出来あがった時『私たち、もう完全にお友達よね!!』と手を取り合って喜ぶような感覚で、手のひらで麹を包んで愛でることができます。笑

 

この感覚、ぜひ味わってもらいたいです