改めまして
『自給自足』を遊んで暮らしに取り入れてみるコミュニティ
遊暮働学きらくる村です!
北海道恵庭市にある小さな畑に多世帯で集まり、
畑作業したい人で無農薬野菜をつくっています。
きらくる村の畑は、ゆる自然栽培
元農地なだけあり、日当たりは良いし、けっこう大きなビニールハウスも農家さんから中古をいただいてみんなで力を合わせて建てたので、一般的な家庭の菜園よりはたくさん野菜を作れる環境です。
きらくる村としては、ここだけは守っていきたいルール。
- 敷地内での除草剤は一切使わない(隣の農家さんが使っているので隣接した部分の草は除草剤で枯れていますが)
- 草は抜きすぎない
- 防虫のための化学農薬は使わない
- 化学肥料はいれない
『自然農』とか『不耕起』とか『有機』とか『自然栽培』、そういう自然と人にとってやさしい農法の視点を取り入れるようにしています。
農法にもいろいろ定義があるけど
いろんな考えかたを知ったうえで、実際自分たちはどんなやりかたでいくか、試行錯誤で『きらくる流』を探ってみている2年目の畑。
↑『自然農』という観点からいえば大型のトラクターで一気に土を起こすやりかたはNGかもしれないのですが、今年はご近所の農家さんがミニトラクターで春先に畑を起こしにきてくれました。
自然環境をなるべく壊さない農法でいきたい、けど場合によって便利さもありがたく受け取らせていただく。
人の厚意や人のいろんな価値観もいったん受け止めてみる、今年はそんな、ゆる自然栽培です。
さつまいもも、土が温かい方がよく育つということで、もともと農家をしていたおじいちゃんから受け継いだビニールマルチを使わせてもらうこともしていました。
たまねぎも、草の成長に負けてしまいがちで毎年難しさを感じているのでマルチを使用しました。
※マルチは土の保温、保湿、草の成長の抑制に使います
その二種類の野菜以外はマルチは利用していません。
ここも、完全自然由来の枯れ草などでマルチにするのがほんとは環境に良い。
けど、もともとここにあるものだったので、使ってみました。
私たち運営者も含め『畑ビギナー』が多いきらくる村。
まずはやってみて考える、でも良いのかもしれないと思い、全ては実験でやっています。
とても風の強い場所なので、果菜類が風に当たり皮が固くなってしまったり傷ついてしまうので、根菜や豆類芋類は露地で、トマトや茄子、キュウリなどの傷つきやすいもの、あとは北海道では寒がりそうな生姜やゴーヤーなどをビニールハウスで育てることにしました。
畑の一角にミニ田んぼ。
見てのとおり、穴を掘ってビニールを敷き、土と水を入れて田植えをしました。
奥にある小さな木は果樹。
木の下にも野菜や花を植えています。
畑には多様性があったほうが、植物や虫たちでお互いに助け合うことができます。
そこらへん、まだまだ勉強が必要ですが、こちらも実験して観察して、自然と対話するなかで私たちのスタイルを確立していきたいと考えている段階。
吉田俊道先生の『菌ちゃん農法』も取り入れ始めました。
これからの菌ちゃん(土壌内の微生物)のはたらきに期待です!
そんなこんなでできた野菜を
売る機会がくるなんて!!笑
素人が作った野菜が売れるのか!?
しかもアウトレットモールという商業施設で!
草木染の手ぬぐいと、子どもたちが手作りしたお菓子と、村産野菜というラインナップでの出店。
村人さんは、形が悪かろうと、一部虫が食っていようと、化学農薬や化学肥料が入っているより断然良い!!という価値観の人ばかり集まっています。
村での『あたりまえ』が一般に通用するのかな?
ドキドキわくわく入り混じる!
わかる人にはわかる、この価値!!
そもそも、ファッションなどのショッピングで来ているお客さんが多いなか、野菜は売れるのか!?
ましてや素人が作っているもの!
最初は素通りしていくお客さんをたくさん見送りました。
でも、こどもたちが店から少し離れたところまで客寄せしにいってくれたり
「いらっしゃいませー!!朝どれトマトおいしいよ~!!どれも無農薬」と大人顔負けのうたい文句で絶え間なく声をあげてくれる子もいて
子育て世代のかたがちらほら寄ってきてくれるようになりました。
途中でミニトマトの試食も提供!
『ぷにまる』という品種のミニトマトが、皮も薄いし甘いしおいしい!ということで試食後に買ってくれるかたも何組かいました。
中には、ショップの店員さんが「え!オーガニックなの!?買います!!」と大喜びで買いに来てくれたりもしました。
きらくる野菜はスーパーに並んでるものよりも見た目は悪いかもしれないけれど、化学肥料に太らされた野菜と違い、じっくり育っているので中身がギュッと詰まっているし味も濃い。
素人ながらにも、そこは自信をもって言える!(ほんと美味しいから!)
お店を見に来てくれる小さな子や子育てしているお母さんたちを見て「あー、この人たちに健康で幸せでいてほしいなぁ」って純粋におすすめしたくなる。
そして、家族の健康を守りたい、こどもの未来を守りたい、そんな意識がお客さんに見て取れたとき、勝手に『同志ですな』と内心喜んでしまう✨
この『価値』をわかってもらえてうれしい!
想いが届いた!という喜びがありました。
それにしても、こどもたちの頑張りは大きかったなぁ。
完売まではいかなかったけど、初めてのきらくる村の出店。
楽しかったし、みんなでわいわい頑張ったねーって話ながら野菜を各家庭でも持ち帰って、心地よい疲れによく眠れました。
農家じゃないけど野菜を作ってみている理由は… |