農家じゃない私たちが野菜を作る理由

※2023年夏、情報掲載ウェブサイト『まいぷれ千歳』さんからのお声がけをいただき、千歳のアウトレットモールレラで初めてきらくる村の野菜を売ってみました。

その記事はこちら

 

 

大規模農業が自然環境を壊している

 

生産性重視の慣行農では化学肥料や農薬は必須

 

そこらへんの事実に対して、

 

やっぱりこどもたちに自然豊かで安心な環境を残したいとか、害のある農薬をからだに取り入れたくないとか、そういう理由はもちろんあります。

 

『食の安全』はもう自分たちで守っていくしかない。

憤りながらそう思わざるを得ない恐ろしい農薬やその生産の背景があります。

 

だけど、そのようなことを考え始める前は、スーパーでは虫食いや色の悪い野菜は避けて買っていたし

 

季節や旬も関係なくいつでも消費しきれないほどに陳列された野菜たちに助けらているのも事実。

 

消費者が『いつでも食べられて、虫食いがなくて、色形がきれいで、安い野菜』を求めているからそのような生産の形になっていったという側面もあります。

 

だから、今は農薬や化学肥料を悪くいうこともしないし、生産者さんを責めるのも違うと思っています。

 

 

じゃぁ自分はどうする?

 

だれのせいにもせず、ただ純粋に自分はどうしていくか考えた時、

 

生産者やスーパーへ不買運動や意思表示して考え方を知ってもらう、というのもひとつだし

 

周りを変えるのではなく自分から変わる、というのもひとつの手段だと思いました。

 

 

『自給自足』ってどちらかというと、後者のほうで

 

相手や外側を変えていくよりとことん自分の生きかたや考え方に向き合いつづける、自立した平和的な暮らしかただなぁと。

 

私は誰かを変えるより自分が変わった方が早いし、それを見て誰かがまた自らを変えていくっていうふうに『自分にベクトルを向ける』生き方が伝染していったら、対立もないし平和的。と思いそちらを選択しました。

 

心にウソつかず、相手に多くを求めずな自立した在りかたって、いたってシンプルで心地良いと感じます。

 

そんなわけで、

 

きらくる村は土の微生物や虫たちや植物たちが『心地よい』

 

自分たちが自分の心に素直であることで『心地よい』と思えるほうを選ぶことにした。

 

 

それが、『自分で野菜をつくってみる』という方法でした。

 

でもそれもストイックにやるのではなく、です。

 

自然栽培を難しく考えすぎて動けなかったり、挫折して続けられなくなるよりは、草ボーボーになっちゃっても、そんな中で育った野菜でも自然や人に負荷かけてないし、食べられたらそれでオッケー!ってゆるく取り組んでいきたいなぁって思っています。

 

『ゆる自然栽培で素人が身体に悪くない野菜を作れている』というモデルを増やしていきたいです。笑

 

忙しい家庭でも、不器用なひとでも、植えてしまえばあとは土と水と太陽と風があれば、それなりに野菜は育つ!

やってみたらそれなりにできて、それなりに食べられたら、なんか『これで生きてけるじゃん!』って自信がわく。

社会を嘆いたり不安や怒りを抱かなくても、これで大丈夫だって思える。

各家庭で小さな菜園をやって、少しでも農薬や化学肥料の野菜を買うことを減らし、自分たちで食べ物がつくれるんだーってみんなで生きることに自信をつけていけたらいいなぁって。

 

食糧危機や農薬にビクビクしなくなる暮らし、最高ですよって伝えていきたいです。