【エコビレッジライフ体験塾伊藤さんの畑の実践講座開催しました】
7/4 前回に続き、きらくる村での伊藤伸二さんの講座二回目でした。
今回は 自然的な農法にトライ・実践編です!(前回は座学でしたが報告ができてませんでした😅)
講師の伊藤さんは当別の『エコビレッジライフ体験塾』を営み、ご自身なりの方法を見つけながら農(自然)とじっくり向きあう暮らしをされています。
過去に恵庭で自然栽培をされていた坂本さんの所で学んでいらっしゃったそうです。
(坂本さんは数年前に逝去されたそうです。お元気だったころに知っていれば…。残念です🥲)
きらくる村の畑は『無農薬無化学肥料』というルールだけはあるものの、数ある栽培方法をまず知るところから始めて、いろいろ実験し『自分たちの農スタイル』を模索していこうとしているところです。
🍅前半は座学で、そもそも自然農とは?というところから。
まずは基本。
自然農を始めた偉大な先人たち
■ #岡田茂吉 さん
MOA創始者であり自然農の考えを生んだ。宗教家視点の農
■ #福岡正信 さん
『わら一本の革命』不耕起、無肥料、無農薬、無除草。地球全体の食糧生産を考え、ひとを楽にしたいと願う農
■ #川口由一 さん
「耕さない」「草や虫を敵としない」「肥料や農薬を持ち込まない」の三原則
ほんの3~4年前まで、自然栽培や自然農という言葉すら知らなかった私。
人にとって好都合なやりかたの慣行農に、私もどっぷり恩恵を受けているけれど、自然農法で野菜が栽培できるということを知ってからは、慣行農にはどうしても「工場」のような無機質なイメージを持つようになってしまいました。
それに対して『自然農』とか『自然栽培』は、字のごとく自然の営みをいかに壊さず人が介入させてもらうかという調和的な考え方であって、『ぬくもり』があるなぁという印象です。
もちろん、慣行には心がないというわけではないです。どんな生産者さんも、好きで農薬を使っているわけではないだろうし、消費者が『いつでも』店頭にあって『形も色もきれい』で『安い』野菜を求めてきた…という背景だってあると思います。
農薬を使うやり方を完全否定するわけではないですが、ただ、慣行と自然的な栽培の「違い」を並べてみると、見た目としても、考え方としても、人間本位の一方通行なやりかたより命が循環するやりかたのほうが全てに優しく美しい、という感じがします。
伊藤さんは「畑で土があらわになっているところは痛々しいと感じるんだ」と仰っていましたが、私も同感です。
地球が怪我して擦りむいたみたいで…という伊藤さんの表現がしっくり🌏🩹
草が生えているところには微生物がいっぱい。多様性がある。
土の中で微生物がネットワークを築いていろんなバランスを保ち、地球全体の生命活動を支えているんだなぁと思うと、その住処である土に何年も分解されない薬やプラスチックを残すことにとても罪悪感が出てしまいます。
地球の各地の砂漠化の原因は農業が大きな要因だといいます。
有機農法は命の仕組みを栽培の中に活かしていく、生命活動をちゃんと使っていく農の形。
人都合の農の近代化への抵抗なんだ、と説明してくださった伊藤さん。
伊藤さんのお話の中心にあるのはいつも、作物を育てること以前に自然とどう向き合うか。
地球に住まわせてもらっている以上、それ基本ですもんね。
根本的なところを人類全体が見つめ直しシステムを改善しなくちゃならないときだなぁと…
つい先日 #菌ちゃん農法 の吉田俊道先生の講演をきいたのもあり、
じゃあ自分たちはなにを選ぶか、という部分を改めて考えさせられました。
選択肢をたくさん知って、そこから自分と自然との心地よいと感じる境界線(パーマカルチャーの世界でいう #エッジ )を探るため、やっぱり『動いて』みて、自分で選択していく。
講座の実践では、草の残し方、草を取ったほうが良い場合の話、生える草の種類で畑の状態を見極められるという話などを教えてもらい、
果樹の間の通路だった場所の一部に種まきをすることにしました。
大きく耕さず、土の表面を鍬などで軽くひっかいたところに5種の種を筋蒔きし、干し草のマルチをしました。
水やりはなし。
自然の力を信じて待つ、そして観察する。
💖次回、8月26日にも伊藤さんの講座があるのでその後の野菜のお世話を教えてもらいます。
講座後の持ちよりランチとおしゃべりも最高のひとときでした!
伸二さん、参加されたみなさま、ありがとうございました🥰
※動画は、土の柔らかさをチェックしてます♪草の生えてるところは表面は硬いけど根っこが土を耕していて案外奥の方は柔らかい!